伝統食材の力(ぬか・きなこ・ごま・高野豆腐) (2013年3月7日)

NPO食の安全と安心を科学する会 理事
渡辺雅美

渡辺雅美

長年保育園の給食現場に携わってきた中で、30年前の子どもたちの食事と栄養バランスが随分変わってきたと実感しています。近年、キレやすい子ども・落ち着きのない子どもが目立ってきていますが、食事の影響が非常に大きいのではないかと危惧しています。
ある日の保育園で、子どもたちが持ってきているお弁当を見て驚きました。フライドチキンやミートボールにハンバーグ。油分の多い洋食ばかりの上、野菜がほとんどありませんでした。そこで私は、一日一回の給食の重要性を考え、働くお母さんが普段家庭で作りにくい、ご飯中心の「和食給食」を始めることにしました。
ご飯中心の和食給食の影響は、まず職員の体調に現れました。和食に反対していた人も便秘や貧血、鼻炎、コレステロール低下などが改善されて喜んでくれました。和食の何がよかったのかと考えたときに、お米が良いということに気が付きました。
米でも分付き米の「糠」の持つ栄養素に効果がありましたが、分付き米や糠を食べる人は非常に少ない。そこで考えたのが、ぬか・きなこ・ごまをブレンドした『ぬ・き・ご』。白米と野菜不足による便秘を解消するために「糠」を入れました。糠と甘味のある「きなこ」を混ぜ、「黒すりごま」の香りと合わせて食べやすい食品にした結果、食物繊維・鉄・カルシウム・ビタミンB群を多く含む、非常によい健康補助食品となりました。
micotoxin.jpg アレルギーをもつ子どもが増えている中、アトピー性皮膚炎の子どもと携わる機会が多く、皆に共通しているのは手足が冷たく・血流が悪く・便秘であるということがわかりました。そしてその子どもたちのお母さんの悩みの深さに共感し何とか安心させたいと思う中で、アトピーの子どもたちにも『ぬ・き・ご』が良いのではないかと思い親子で食べてもらいました。
『ぬ・き・ご』は腸を綺麗にし、鉄分を補給し、掻きむしった皮膚の改善も植物性たんぱく質で補うことができ、子どもたちが回復するとともにお母さんの栄養不足が改善されることで気力・活力が徐々に戻り、スピードを上げて回復へ向かったようです。
特にお薦めなのは、看護師・福祉関係の方で交替制勤務に携わっている方。体内時計が狂いやすく、ストレスを受けるとビタミン・ミネラル(特に鉄)を消耗することが、実際主人がうつ病を発症した時に改善・完治した経験から確信していました。
今回、ある看護師の健康診断で『ぬ・き・ご』に高野パウダー(高野豆腐の粉末)を混ぜたものを1か月半食べ続けた結果、重度の貧血が改善されたことがわかりました。高野パウダーを入れることで、更にカルシウム・鉄分が強化できるのです。
ストレスの多い現代社会において、今求められている手軽な健康補助食品の開発に、今後も力を入れていきたいと思います。


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