食のリスクコミュニケーション・フォーラム2021
第1回:『ゲノム編集食品のリスコミのあり方』(4/25)開催速報

食のリスクコミュニケーション・フォーラム2021
『withコロナの安全・安心につながるリスコミとは』
第1回テーマ:『ゲノム編集食品のリスコミのあり方』(4/25)開催速報

【開催日程】2021年4月25日(日)13:00~17:50
【開催場所】オンライン会議(Zoom)
【主  催】NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)
【後  援】消費者庁、東京大学大学院農学生命科学研究科
【協  賛】日本生活協同組合連合会 、サラヤ株式会社
【参加費】3,000円/回、学生は1,000円/回
     *SFSS会員、後援団体( 先着1~2 名程度 )、メディア関係者 (取材の場合) は参加費無料

3人の専門家より、それぞれのテーマに沿ったご講演をいただいた後、パネルディスカッションでは参加者からのご質問に対して活発な意見交換がなされました。

【プログラム】

13:00~14:00 『ゲノム編集トマトが世界初の国産ビジネスに育つ条件は何か』
        小島 正美(元毎日新聞編集委員)
14:00~15:00  『ゲノム編集トマトをどう世に出すか』
        竹下 達夫(サナテックシード(株)代表取締役会長)
15:00~15:20 休憩
15:20~16:20 『ゲノム編集食品のスマート・リスクコミュニケーションとは』
        山崎 毅(SFSS理事長)
16:20~17:50 パネルディスカッション
        『ゲノム編集食品のリスコミのあり方』
        パネリスト:小泉望(大阪府立大学)、佐々義子(くらしとバイオプラザ21)、
        上記講師3名、 進行:山崎 毅(SFSS理事長)

*講演要旨ならびに講演レジュメは以下のとおりです:

①小島 正美(元毎日新聞編集委員)
『ゲノム編集トマトが世界初の国産ビジネスに育つ条件は何か』

日本発のゲノム編集トマトは、はたして世界初の市場流通という快挙を達成できるのか。そのハードルを越えるには、どんな条件をクリアすればよいのか、すでに流通している遺伝子組み換え作物の歴史的経過と比較しながら考えてみる。普及への最大の壁は、国民もしくは消費者の理解ではなく、反対派の運動がどれくらい強いか、そして流通事業者のパイオニア精神(販売意欲)が発揮されるかどうかの2つの条件いかんだ。そして、メディアの動向がそうした阻害条件をどれだけプッシュするかも大きなカギを握る。

小島様講演レジュメ/PDF:1.36MB

②竹下 達夫(サナテックシード(株)代表取締役会長)
『ゲノム編集トマトをどう世に出すか』

1.ゲノム編集の種子であることを種子袋、トマト生産物に明記する。農家や消費者はどのように種子が作られたか、生産物がどのような種子で作られたかを知る権利があり、購買の選択の自由がある。それを尊重して、公明正大にステークホ−ルダーに取引をしたい。
2.本格的な種子販売の前に消費者でもあり農家でもある、いわゆる、プロシユーマーである家庭菜園の方々に苗、土壌改良材、肥料を約 5,000 人に無料配布する。そして、LINE を通じて、栽培指導、お互いの会話、ゲノム編集の知識、調理、トマトの保存の方法、動画での栽培体験の話に等、モニターしてゆく。こうした、市民による実際の栽培や食体験が SNS で発信されて社会受容につながるのが民主的な草の根メディアの一つではないかと考えている。

竹下様講演レジュメ/PDF:1.15MB
講演資料/PDF:864KB

③山崎 毅(SFSS理事長)
『ゲノム編集食品のスマート・リスクコミュニケーションとは』

インターネット調査において「ゲノム編集食品は安全かどうかよくわからないので、できれば食べたくない」と回答のあった30歳代/40歳代の女性100名をランダムに抽出し、その安全性に疑念をいだいた不安要因に共感する設問を投げかけたうえで、学術的理解を与える科学的根拠をわかりやすく提供するスマート・リスクコミュニケーション手法の効果を検証した。その結果、「ゲノム編集食品も安心して食べられそうだ」との回答が66人から得られた。どのような設問+学術的説明が、より市民の安心につながったのかを考察/議論したい。

山崎理事長講演レジュメ/PDF:3.53MB

*なお、写真・参加者アンケートの集計結果は後日掲載します。

(文責:miruhana)