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NPO食の安全と安心を科学する会 2011.7.21 第3号
http://www.foodsafetysecurity.blogspot.com/
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東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申しあげます。
被災地の一日も早い復興を心から祈念いたします。
われわれNPOでも今般の大震災・福島原発事故に関わる食の安全と安心
の問題について議論を重ね、ホームページによる広報活動に努めております。
http://www.foodsafetysecurity.blogspot.com/
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暑中お見舞い申し上げます。
いよいよ夏まっ盛り。今年の夏はいかがお過ごしでしょうか?
今年は大震災の影響で、例年の夏とは少し違いがあるかと思われますが、
夏は夏らしく、旬のものを食したり、海や山へ出かけて、この季節にしか感じ得ないものを経験する
ということが我々の生活では非常に大切だと思います。
さて、おかげさまでNPO「食の安全と安心を科学する会」の創刊第3号のメールマガジンを発信する
運びとなりました。
今回は、シンポジウム情報として、6/26に開催された当NPO主催シンポジウム「食の安全と安心フォーラム」の報告、
9/1-2に神戸で開催されるシンポジウム「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」
(神戸大・東大共催、当NPO後援)のご案内、また最新の学術情報として、
京都大学名誉教授・低アレルギー食品開発研究所 小川 正先生による
「花粉症患者に迫る食物アレルギー(口腔アレルギー症候群)について」を用意致しましたので、
どうぞ御拝読ください。
NPO「食の安全と安心を科学する会」の活動状況をはじめ、皆様のお御役に立つ、
有益な情報をタイムリーに発信していきたいと思っております。
何とぞよろしくお願いいたします。
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【本日の内容】
◇シンポジウム開催報告
「食の安全と安心フォーラム」報告シリーズ第3回
『昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について』
◇シンポジウム案内
9/1~2「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」
神戸大学食の安全・安心科学センター・東京大学食の安全研究センター共同開催フォーラム
◇花粉症患者に迫る食物アレルギー(口腔アレルギー症候群)
京都大学名誉教授・低アレルギー食品開発研究所 小川 正
◇NPO「食の安全と安心を科学する会」活動報告および今後の活動予定
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□■ シンポジウム開催報告 □■
■食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回
テーマ:昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について
<当NPO主催のシンポジウムの抄録集は1冊1000円で販売しております。>
6月26日(日)、「食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回(昨今の食品問題から考える
食の安全と安心の未来について)」が、東京大学大学院農学生命科学研究科キャンパス フードサイエンス棟内
・中島董一郎記念ホールにて開催されました。
(主催:NPO食の安全と安心を科学する会 (SFSS)、後援:東京大学大学院農学生命科学研究科附属食の安全研究センター)
プログラムは以下のとおり、昨今問題となっております食の安全と安心のテーマ
(腸管出血性大腸菌O111、O104,口蹄疫、鶏インフルエンザ、飲食物の放射能汚染、リスクコミュニケーションのあり方等々)
について、専門家によるご講演と活発なパネルディスカッションがなされました。
プログラム:
13:00-13:10 オーバービュー局 博一(東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター 教授)
【細菌感染による食中毒】
座長:局 博一(東京大学食の安全研究センター 教授)
13:10-13:40「腸管出血性大腸菌O111による食中毒」
関崎 勉(東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター センター長・教授)
【畜産業への打撃と今後の対策】
座長:倉恒 弘彦(大阪市立大学医学部客員教授)
13:40-14:10「止まない鶏インフルエンザ」
眞鍋 昇(東京大学大学院農学生命科学研究科付属牧場、食の安全研究センター 教授)
14:10-14:40 「わが国の口蹄疫問題」
杉浦勝明(東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター 特任教授)
14:40-15:10「家畜衛生をめぐる消費者の意識・知識と行動」
細野ひろみ(東京大学大学院農学生命科学研究科科学的コミュニケーション領域 准教授)
【リスクコミュニケーション:食品企業の必須課題】
座長:小川 正(京都大学 名誉教授)
15:30-15:50「食品安全に関する消費者心理と行動」
古川雅一(立教大学 特任准教授)
15:50-16:10「食品の放射能汚染による健康影響のエビデンス
山崎 毅 (NPO食の安全と安心を科学する会 理事長)
【パネルディスカッション】
16:15-17:15「食の安全と安心をおびやかす問題とその対策を徹底討論」
パネラー:関崎、眞鍋、杉浦、細野、古川、局、山崎
当NPOホームページに開催時の写真他、詳細が記載されておりますので
下記アドレスよりご参照ください。↓
☆2011年6月26日 食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回
『昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について』
が開催されました。
http://nposfss-new.blogspot.com/2011/07/3.html
<当NPO主催のシンポジウムの抄録集は1冊1000円で販売しております。
ご希望される方は、下記のNPO関西事務局までお問い合わせください。>
NPO関西事務局:
〒530-0047 大阪市北区西天満6-5-17
デジタルエイトビル5F ホースセラピーLLP内
TEL:06-6362-0171、FAX:06-6362-0191
担当: 事務局長代理 十和 千景
□■ シンポジウム案内 □■
☆当NPOの山崎理事長が演者として参加します!(当NPO後援)
食の安全、安心に係る課題について「農場から食卓」までを網羅する総合的なアプローチをもって取り組むべく、
神戸大学大学院農学研究科と東京大学大学院農学生命科学研究科に、それぞれ「食の安全・安心科学センター」と
「食の安全研究センター」が平成18年に設立されました。
両センターの連携の先鞭として、来る9月1日(木)~9月2日(金)、食品の機能性と安全性の評価、
および食の「安全」から「安心」に向けた取り組みについて、産学官の専門家によるフォーラムが共同で開催されます。
現在国内外を問わず非常に注目度の高いテーマについて、産官学の専門家による活発な議論が展開される予定です。
当NPOの山崎毅理事長も演者として、「食の安全と安心の最適化への取り組み」を発表しますが、
皆様のお役に立つ、有意義なシンポジウムになることと確信しております。
この機会をお見逃しなく、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。(参加費:無料)
■「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」
神戸大学食の安全・安心科学センター・東京大学食の安全研究センター共同開催フォーラム
http://www.research.kobe-u.ac.jp/ans-foodss/history/forum11.html
日時:平成23年9月1日(木)~9月2日(金)
会場:
神戸市産業振興センター「ハーバーホール」
(神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号、JR神戸駅より東へ徒歩約5分)
アクセスはこちらです↓
http://www.kobe-ipc.or.jp/access/
プログラム
9月1日(木) ~食品の機能性と安全性~
10:00~10:10 開会の挨拶
内田一徳(神戸大学大学院 農学研究科長)
関崎勉(東京大学大学院 農学生命科学研究科 食の安全研究センター長)
10:10~10:40 「食品の機能や安全性におけるメタボロミクスの応用」
吉田優(神戸大学大学院 医学研究科准教授)
10:40~11:20 「民間企業での機能性食品開発における取り組み:生体内抗酸化作用に着目した
セサミンの開発」
小野佳子(サントリーウエルネス株式会社 健康科学研究所課長)
11:20~12:10 「食経験が示す安心と科学で証明する安全」
金沢和樹(神戸大学大学院 農学研究科教授)
12:10~13:30 【休 憩】
13:30~14:20 「食品の機能性と安全性評価」
清水誠(東京大学大学院 農学生命科学研究科教授)
14:20~15:10 「臨床試験専門家からみた食品の機能性と安全性評価」
石川秀樹(京都府立医科大学特任教授)
15:10~15:30 【休 憩】
15:30~16:10 「特定保健用食品の許可審査手続き」
横田紀子(消費者庁 食品表示課 特定保健用食品審査官)
16:10~16:20 【休 憩】
16:20~17:40 パネルディスカッション「食品の機能性と安全性評価の問題点」
パネリスト:吉田優氏、小野佳子氏、金沢和樹氏、清水誠氏、石川秀樹氏、
横田紀子氏
17:40~17:50 第一日目閉会の挨拶
大澤朗(神戸大学大学院 農学研究科 食の安全・安心科学センター長)
18:00~19:30 懇親会
神戸市産業振興センター10階
レセプションルーム/交流サロン/レストラン宙(SORA)にて
9月2日(金) ~食の「安全」から「安心」へ~
10:00~10:10 開会の挨拶
大澤朗(神戸大学大学院 農学研究科 食の安全・安心科学センター長)
10:10~11:00 「食の安全・安心と信頼の心理学」
中谷内一也(同志社大学 心理学部教授)
11:00~12:00 「食の信頼を向上させるためのコミュニケーション」
中嶋康博(東京大学大学院 農学生命科学研究科准教授)
12:00~13:20 【休 憩】
13:20~14:10 「信頼を紡ぐ ?安全と安心をつなぐために?」
内田俊一(前消費者庁長官)
14:10~14:50 「食の安全安心に向けた日本生活協同組合連合会の取り組み」
鬼武一夫(日本生活協同組合連合会 安全政策推進室室長)
14:50~15:10 【休 憩】
15:10~15:40 「食の安全安心に向けたFAMICの取り組み」
河本幸子(農林水産消費安全技術センター 消費安全情報部長)
15:40~16:10 「食の安全と安心の最適化への取り組み」
山崎毅(NPO食の安全と安心を科学する会 理事長)
16:10~16:20 【休 憩】
16:20~17:40 パネルディスカッション「安全を知り、安心を得る」
パネリスト:中谷内一也氏、内田俊一氏、鬼武一夫氏、河本幸子氏、山崎毅氏
17:40~17:55 「東大・神大センターの取り組み」
大澤朗(神戸大学大学院 農学研究科 食の安全・安心科学センター長)
関崎勉(東京大学大学院 農学生命科学研究科 食の安全研究センター長)
17:55~18:00 閉会の挨拶
関崎勉(東京大学大学院 農学生命科学研究科 食の安全研究センター長)
定員
400名(先着申込順)
参加費
無料
(懇親会参加の場合は、5,000円を当日受付いたします)
主催
神戸大学大学院農学研究科食の安全・安心科学センター
東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター
後援
NPO食の安全と安心を科学する会、消費者庁、独立行政法人農林水産消費安全技術センター、
財団法人京都高度技術研究所、神戸市、公益財団法人神戸市産業振興財団、日本生活協同組合連合会(順不同)
お問合せ・参加申込先
〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1
神戸大学大学院農学研究科 食の安全・安心科学センター
大澤 朗 (電話/FAX 078-803-5804)
福田 伊津子(電話/FAX 078-803-5873)
メールアドレス foodforum2011@people.kobe-u.ac.jp
参加希望の方は、件名を「フォーラム参加申込」としていただき、メール本文に(1)お名前、
(2)ご所属・部署・役職、(3)E-mailアドレス、(4)参加希望日、(5)懇親会の参加・不参加を明記の上、
メールにてお申込ください。
なお、定員の都合によりご参加いただけない場合がございます。ご了承ください。
詳細につきましては、下記URLをご確認ください↓
http://www.research.kobe-u.ac.jp/ans-foodss/history/forum11.html
□■ 花粉症患者に迫る食物アレルギー(口腔アレルギー症候群) □■
京都大学名誉教授・低アレルギー食品開発研究所 小川 正
覆面アレルゲンの存在によって食物アレルギー患者に引き起こされる不測の事故は、
加工食品への特定アレルギー食品(7品目)含有表示を義務付けることで回避している。
最近、バナナやリンゴを食べて、また豆乳を飲んで突然アレルギー症状を来して
救急車で搬送されるケースが増加している。
たいていの場合花粉症患者や、食品や医薬関連事業に従事し、
ラテックス手袋を常用している成人に多くみられる現象で
口腔アレルギー症候群(OAS)とも呼ばれている。
突然のアレルギー惹起現象は花粉やラテックス中のアレルギー感作抗原(アレルゲンたんぱく質)
に対して産生された複数のIgE抗体の内、いくつかの抗体が食品中、
特に植物性食品に広く分布する相同性の高いたんぱく質と部分的に交差反応をして
引き起こされることが明らかになっている。
通常のアレルギー食品とは無関係な食材によって突然引き起こされるので、
一般にクラス2アレルギー(間接アレルギー)として分類される。
交差によるアレルギー症状の惹起の有無は図に示されるように、
人によってアレルゲンに対して作られた複数の抗体(ポリクローナル抗体)の種類が異なり、
その組み合わせに依存すると考えられるので、すべての花粉症患者がOASを発症するとは限らない。
画像については下記をご参照ください↓
http://nposfss-new.blogspot.com/2011/07/blog-post.html
近年、医師によるアレルギー患者への回避指導にも多くの難題が増えているなかで、
情報が整理されれば消費者への正確な注意喚起も可能になるであろう。
とにかく、突然おこるので油断大敵である。
□■ NPO「食の安全と安心を科学する会」活動報告および今後の活動予定 □■
【活動報告】
○2010年
12/10(金) 東京大学大学院農学生命科学研究科フードサイエンス棟竣工記念
関連サテライトシンポジウム
詳細はこちら↓
http://nposfss-new.blogspot.com/2010/12/blog-post.html
○2011年
4/11(月) 小座談会『食の安全と安心フォーラム』
シリーズ第1回 テーマ「飲食物の放射能汚染から考える食の安全と安心の
将来について」(於東大FS棟)
4/14(木) 同 シリーズ第2回(於SFSS関西事務所)
※今般の原発事故をうけて、緊急座談会『食の安全と安心フォーラム』を
4/11(東京)、4/14(大阪)で開催しました。
内容については、当NPOのホームページをご参照ください。
☆2011年5月2日 緊急座談会『食の安全と安心フォーラム第1回(4/11)』
http://nposfss-new.blogspot.com/2011/05/1.html
また関係記事として、理事長雑感フ゛ロク゛もご参照ください。
☆2011年3月26日 飲食物の放射能汚染について(理事長雑感)
http://nposfss-ty.blogspot.com/2011/03/blog-post_26.html
6/26(日)食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回
テーマ:昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について
http://nposfss-new.blogspot.com/2011/07/3.html
【今後の活動予定】
9/1~2 シンポジウム「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」(神戸大・東大共催)
(於神戸市産業振興センター「ハーバーホール」)当NPOが後援、
パネルディスカッション等に参加 する予定です。
12月(日程未定) 小座談会『食の安全と安心フォーラム』
シリーズ第4回を開催(当NPO主催)(於東大FS棟) テーマ:未定
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【賛助会員】
・株式会社OSGコーポレーション
・メロディアン株式会社
・株式会社シドミ
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【編集後記】
NPO食の安全と安心を科学する会のメールマガジン創刊第3号いかがでしたでしょうか?
ご意見・ご感想などございましたら、下記メールアドレスにお願い致します。
既報の通り、当NPO主催シンポジウム(6/26)におきましては、
専門家によるご講演と活発なパネルディスカッションが行われました。
また今回のメルマガにおきましても、当NPOの活動について深くご理解いただけたことと思います。
今後も、このような当NPOの活動状況をはじめ、皆様のお役に立つ、
有益な情報をタイムリーに発信していくため、当NPOホームページの全面リニューアルを予定しております。
オープン予定日につきましては、正確に日程が決まり次第、皆様にご案内いたしますが、
今まで以上に中身の濃いものにしていきたいと考えておりますので、何卒よろしくお願い致します。
守山 治
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