鳥インフルエンザと鶏肉・卵の安全性について

Q(消費者):鳥インフルエンザ感染のため大量の鶏が殺処分され移動制限もかかっているとのこと、鶏肉や卵を食べても大丈夫なのか?

A(SFSS):まったく問題ありません。ヒトへの感染リスクは生きている感染鶏に直接接触した場合のみです。
鶏肉や鶏卵を食したことでヒトに感染したという報告は、これまで1例もありません。


<詳しい解説>

2016年11月29日、新潟県・青森県にてH5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出され、新潟県関川村の養鶏場では約31万羽の鶏が、青森市では約1万6500羽の食用アヒルが、それぞれ殺処分されることになったとの報道があった。

H5N型の鳥インフルエンザは、アジア地域を含めて世界中で感染報告が多く、ヒトでの感染例、死亡例の報告もあるが、いづれも生きている感染鶏に直接接触していた人間が気道感染により発病したものと考えられており、鶏肉や鶏卵など食品を介した感染の報告はない。

したがって、現時点で注意すべきことは、日本国内とくに東北地方から日本海サイドにかけての地域で生きた鶏や野鳥に接触する機会がある方に限って、念のためマスクなどを着用するなどの防衛策をとること、さらに死んだ野鳥や鶏を発見したら、それに接触せず地方自治体の農水部などに通報することだ。

イメージとしては、 鳥インフルエンザは「ニワトリの風邪」なので、「風邪をひいているニワトリに近づかない限り移りませんよ」ということだ。ヒトのインフルエンザでも発病した患者さんを隔離するのと同じと考えて良いだろう。

すなわち、鶏肉や鶏卵から風邪はうつらないということなので、消費者も冷静な対応をすべきであり、消費者の不安を煽るような報道は控えるべきであろう。

詳しくは食品安全委員会のホームページを参照のこと:
https://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_iinkai_kangaekata_110701.pdf



(文責:山崎 毅)

[2016年11月30日/作成]