食の放射能汚染について②

Q(消費者):低線量放射線被ばくはどんなに低レベルでも発がんリスクに閾値がないので避けるべきと聞いた。福島県のお米やお肉も本当に大丈夫なのか?

A(SFSS):まったく問題ありません。天然の放射線被ばくに比べて、放射性セシウム汚染による被ばく量は極端に低いため、その発がんリスクも無視できるレベルです。

<MEMO>
福島県産農畜産物からの放射線被ばく量を天然の放射線被ばく量と比較した場合に無視できるレベルまで下がりました。図2のとおり、ほかの発がんリスクに比べても比較的小さいので、心配の必要はありません。それよりも食肉を十分加熱調理せずに生食することや、生肉や生野菜を調理する際の調理器具を介した交差汚染で起こる病原微生物(O157、カンピロバクター、サルモネラなど)による食中毒の健康リスクのほうがはるかに大きく、確定的死亡リスクが潜んでいるため要注意です。最近流行りの「ジビエ料理」も、鍋料理など十分な加熱調理されたものが無難です。食品中の残存リスクの大小を正しく理解することで、本当に回避すべき「食のリスク」を見極めるバランス感覚を養いましょう。

qa_02_fig.jpg
*"PM2.5"の山は削除しました/ 2019年10月14日(専門家より発がんリスクの根拠が薄いとのご指摘あり)