新年のご挨拶

 NPO「食の安全と安心を科学する会」は昨年2月2日に設立されました。この法人は、生活者の食に対する信頼の向上とそれに裏付けられた産業界の健全な発展を期して、食の安全と安心に関わる研究の推進、学術の啓発、科学的情報の提供を通じ、食の安全と安心の確保に向けた取り組みを科学的中立的に支援することをめざし、設立されました。

 

昨年も腸管出血性大腸菌による食中毒、口蹄疫・鶏インフルエンザ、原発事故による食品の放射能汚染の問題など、我々の想像をはるかに超える事件や事故が発生しました。
こうした不測の事態や現在の環境に順応しながらも、我々にとって生きるために必要な飲食物を安全なものとして確保していくことは、人類の永遠の課題と言えます。
そのためには、過去の事故を教訓として、これから起こりうる食の安全と安心を脅かすものを「想定内」として、それに対処していくリスクマネジメントが益々必要となってきております。
このような食の安全と安心に関する研究の動きが加速されることに呼応して、研究機関、民間企業、自治体、消費者も含めた一般市民が協力して、食の安全と安心の研究を推進し、世の中への学術啓発を進めるNPOの必要性が増してきていることは疑いようのない事実であり、我々はその役目を担い本年もNPO活動を続けて参る所存であります。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

平成24年1月

NPO食の安全と安心を科学する会
発起人 局 博一
理事長 山崎 毅