第7号 2012.1/16

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        NPO食の安全と安心を科学する会 2012.1.16  第7号
                 http://www.nposfss.com/
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東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申しあげます。
被災地の一日も早い復興を心から祈念いたします。

われわれNPOでも今般の大震災・福島原発事故に関わる食の安全と安心
の問題について議論を重ね、ホームページによる広報活動に努めております。

http://www.nposfss.com/

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新年明けましておめでとうございます。
昨年はシンポジウムの開催をはじめ、メルマガの発刊、ホームページの立ち上げと
当NPOの広報活動を行ってまいりました。
皆様からも貴重なご意見やご感想を頂戴し、多くの勉強をさせていただきました。
この場を借りて御礼を申し上げます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

さて、おかげさまでNPO「食の安全と安心を科学する会」の第7号のメールマガジンを発信する
運びとなりました。

今回は、2012年1月29日(日)東京大学弥生講堂にて開催する当NPO主催シンポジウムが
正式に決まりましたので、その詳細、また理事長雑感として、
厚労省報告:牛レバーからO157検出のニュースについて、
東京大学農学部教授で食の安全研究センター長の関崎勉先生に理事長の山崎が
質問をいたしましたので、その内容についてご紹介いたします。

どうぞ御拝読ください。

NPO「食の安全と安心を科学する会」の活動状況をはじめ、皆様のお御役に立つ、
有益な情報をタイムリーに発信していきたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

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【本日の内容】
◇新年のご挨拶
NPO食の安全と安心を科学する会
発起人 局 博一
理事長 山崎 毅

◇シンポジウム案内 

一般公開シンポジウム
「食の安全と安心フォーラムⅣ ~食の放射能汚染と健康影響について科学する~」
日時:2012年1月29日(日)
場所:東京大学農学部キャンパス弥生講堂(東京都文京区弥生1-1-1、300人収容可能)
主催:NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)
後援:東京大学大学院農学生命科学研究科附属食の安全研究センター

◇理事長雑感
厚労省報告: 牛レバーからO157検出のニュースについて、
東京大学農学部教授で食の安全研究センター長の関崎勉先生に理事長の山崎が質問をいたしました。

◇NPO「食の安全と安心を科学する会」活動報告および今後の活動予定


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□■ 新年のご挨拶 □■ 
NPO食の安全と安心を科学する会
発起人 局 博一
理事長 山崎 毅


 NPO「食の安全と安心を科学する会」は昨年2月2日に設立されました。この法人は、
生活者の食に対する信頼の向上とそれに裏付けられた産業界の健全な発展を期して、
食の安全と安心に関わる研究の推進、学術の啓発、科学的情報の提供を通じ、
食の安全と安心の確保に向けた取り組みを科学的中立的に支援することをめざし、
設立されました。

昨年も腸管出血性大腸菌による食中毒、口蹄疫・鶏インフルエンザ、原発事故による
食品の放射能汚染の問題など、我々の想像をはるかに超える事件や事故が発生しました。
こうした不測の事態や現在の環境に順応しながらも、我々にとって生きるために必要な
飲食物を安全なものとして確保していくことは、人類の永遠の課題と言えます。
そのためには、過去の事故を教訓として、これから起こりうる食の安全と安心を脅かすものを
「想定内」として、それに対処していくリスクマネジメントが益々必要となってきております。
このような食の安全と安心に関する研究の動きが加速されることに呼応して、研究機関、
民間企業、自治体、消費者も含めた一般市民が協力して、食の安全と安心の研究を推進し、
世の中への学術啓発を進めるNPOの必要性が増してきていることは疑いようのない事実であり、
我々はその役目を担い本年もNPO活動を続けて参る所存であります。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

平成24年1月


□■ 当NPO主催、シンポジウムを開催します!  □■

来る1月29日(日)、NPO食の安全と安心を科学する会主催
「食の安全と安心フォーラムⅣ ~食の放射能汚染と健康影響について科学する~」を
東京大学農学部キャンパス弥生講堂(東京都文京区弥生1-1-1、300人収容可能)にて開催致します。

今回は、皆様の関心が最も高い、食の放射能汚染と健康影響について議論致します。
当NPOが厳選した講師陣を迎え、皆様の疑問にしっかりお答えできるような
シンポジウムになることと確信しております。
この機会をお見逃しなく、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

■食の安全と安心フォーラムⅣ 
一般公開シンポジウム
 テーマ:食の放射能汚染と健康影響について科学する

日時:2012年1月29日(日)
場所:東京大学農学部キャンパス弥生講堂(東京都文京区弥生1-1-1、300人収容可能)
主催:NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)
後援:東京大学大学院農学生命科学研究科附属食の安全研究センター

参加費:無料(一般市民も聴講できますが、小学生以下の入場はお断りします)
申込締切日 : 平成24年1月27日(金)

広告・寄付:当NPO活動にご賛同くださる個人様・法人様より
1口5万円から受付けております。

事前登録について:
当日も参加登録を受け付けますが、満席になりましたら入場をお断りする場合がありますので、
以下の事前登録を推奨します(会場は300名収容可能)

事前登録
【当NPOホームページからの事前登録】
当NPOのホームページの申込フォームから受け付けます。
下記、URLよりお申し込み下さい。

http://www.nposfss.com/form_forum4.html

【FAX・メール】
FAX・メールでも受け付けをしております(FAX:03‐5841‐5389、メール:nposfss@gmail.com)。
件名に「1/29参加希望」と記入いただき、本文に参加される方全員の氏名ならびに
連絡先(電話番号のみも可)をご記入下さい。

事前登録を受け付けましたら、入場整理券番号をFAXかメールで返信いたします。
ご不明の点がございましたら、当NPOまでお問い合わせください。


お問合せ先:
  NPO食の安全と安心を科学する会(SFSS)
   東京都文京区弥生1-1-1 東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター内
   TEL/FAX:03-5841-5389 メール:nposfss@gmail.com
   http://www.nposfss.com/


食の安全と安心フォーラムⅣ 
一般公開シンポジウム
 テーマ:食の放射能汚染と健康影響について科学する

プログラム
13:00 オーバーヴィユー
    局 博一 東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センター 教授

13:10 低線量放射線の健康リスク
    甲斐 倫明 大分県立看護科学大学 教授


14:00 福島原発事故による放射能汚染に関する農学部の研究プロジェクトについて
    中西 友子 東京大学大学院農学生命科学研究科附属放射性同位元素施設 教授  

14:40 休憩

15:00 福島原発事故による畜産物への放射能汚染:乳牛における放射性セシウム動態を中心に
    眞鍋 昇 東京大学大学院農学生命科学研究科附属牧場 教授

15:30 牛肉の放射能汚染に対する消費者の意識と行動
    細野 ひろみ 東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授

16:00 パネルディスカッション 「食の放射能汚染と健康影響について科学する」
    進行: 山崎 毅 NPO食の安全と安心を科学する会 理事長
    パネラー(敬称略): 甲斐 倫明、中西友子、眞鍋 昇、細野 ひろみ、局 博一

17:00 閉会


□■ 理事長雑感 □■ 
厚労省報告: 牛レバーからO157検出のニュースについて、
東京大学農学部教授で食の安全研究センター長の関崎勉先生に
今回の記事について理事長の山崎が質問をいたしました。

山崎: 「今回の報告は既知のリスク情報と比較してどう違うのか?そのインパクトは?」

関崎: 「腸内の細菌は胆汁酸に耐性ですので、胆嚢に潜む菌があることは昔から知られています。
特に、サルモネラを動物の臓器から分離する場合には、胆嚢は必ず検査します。
それから考えると、胆嚢と肝臓は管で繋がっていますので、肝臓へも菌が移動することはあり得る事です。
以前、カンピロバクターが肝臓から分離されたことや、今回のO157が肝臓から分離されたことは、
専門家からすれば当然の成績です。
リスクは、以前と何ら変わりません。」

山崎: 「レバー内部からO157が検出されたとの報告だが、肝臓表面からのコンタミの疑いはないか?」

関崎: 「検出されることは、当然の結果です。
これまで分離されていなくて、今になって初めて分離されたのではなくて、そういう検査をしてこなかっただけです。」

山崎: 「外食産業ではいまだレバ刺しが自粛という扱いだが、出荷停止にするべきか?」

関崎: 「どれくらいの確率で、どれくらいの菌数がレバー内部に存在して、それをどれくらいの量食べると、
どれくらい重篤な食中毒を起こすかを考えて、どうするか決めるべきです。しかし、今まで食べてきて、
ある程度の確率で、レバ刺しを原因とする食中毒は起こっていました。そもそもレバーとは
そういうものなのだという認識を持つべきですし、一方で正しい知識がある人が調理するなら、
出荷停止にする必要はないと思います。
それよりも、調理する人の資格とか免許とかを考えたらいいのではないでしょうか。
また、その程度のリスクがある生レバーをお年寄り、子供、体調の悪い人などが食べてはいけないということを、
もっと広く知らせることが大切と思います。」

山崎: 「なるほど。食中毒の起こる確率をできるだけ低くするためにはそのリスクの度合いを
正しく理解している人が調理することが最も重要で、今回の厚労省報告で新たに牛刺しの危険性が
高くなったわけではないのですね?」

関崎: 「問答無用の出荷停止ではなく、調理方法のガイドラインや調理師資格で食中毒のリスクを
ゼロに近づけることができれば、食文化を守るという意味でもよいように感じました。」

山崎: 「今後も関崎先生にはO157や食中毒の問題について
いろいろご教示いただきたいと思います。」

 

□■ NPO「食の安全と安心を科学する会」活動報告および今後の活動予定  □■

【活動報告】

○2010年
12/10(金) 東京大学大学院農学生命科学研究科フードサイエンス棟竣工記念
 関連サテライトシンポジウム
詳細はこちら→ http://www.nposfss.com/cat1/0.html

○2011年
4/11(月) 小座談会『食の安全と安心フォーラム』 
シリーズ第1回 テーマ「飲食物の放射能汚染から考える食の安全と安心の
将来について」(於東大FS棟)

4/14(木) 同 シリーズ第2回(於SFSS関西事務所)

※今般の原発事故をうけて、緊急座談会『食の安全と安心フォーラム』を
4/11(東京)、4/14(大阪)で開催しました。

内容については、当NPOのホームページをご参照ください。
☆2011年5月2日 緊急座談会『食の安全と安心フォーラム第1回(4/11)』
 http://nposfss-new.blogspot.com/2011/05/1.html

また関係記事として、理事長雑感フ゛ロク゛もご参照ください。
☆2011年3月26日 飲食物の放射能汚染について(理事長雑感)
 http://nposfss-ty.blogspot.com/2011/03/blog-post_26.html

6/26(日)食の安全と安心フォーラム シリーズ第3回
 テーマ:昨今の食品問題から考える食の安全と安心の未来について
 http://nposfss-new.blogspot.com/2011/07/3.html

9/1(木)~2(金) シンポジウム「食の機能性・安全性、そして安心を科学する」(神戸大・東大共催)
   (於神戸市産業振興センター「ハーバーホール」)
  当NPOが後援し、山崎理事長が「食の安全と安心の最適化への取り組み」について講演しました。

内容については、当NPOのホームページをご参照ください。↓
http://www.nposfss.com/cat9/1.html
http://www.nposfss.com/cat1/4.html

【今後の活動予定】
2012年1月29日(日)一般公開シンポジウム(当NPO主催)
「食の安全と安心フォーラムⅣ ~食の放射能汚染と健康影響について科学する~」
場所:東京大学農学部キャンパス弥生講堂(東京都文京区弥生1-1-1、300人収容可能)
後援:東京大学大学院農学生命科学研究科附属食の安全研究センター

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【賛助会員】
 ・株式会社OSGコーポレーション
 ・メロディアン株式会社
 ・株式会社シドミ
 ・株式会社蓬莱
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【編集後記】
NPO食の安全と安心を科学する会のメールマガジン第7号はいかがでしたでしょうか?
ご意見・ご感想などございましたら、下記メールアドレスにお願い致します。

先昨晩、息子を左手だけで抱え上げたところ、左腰にピリッとした痛みが走り、
今日一日、左腰から左背筋にかけて鈍い痛みに悩まされています。
近所の整体院に行ったところ、軽いぎっくり腰とのこと。
マッサージ治療と電器治療をしてもらい、多少は楽になりましたが、油断は禁物ですね。
皆様もお気をつけください。


当NPO食の安全と安心を科学する会の公式ホームページを随時更新しています。
今後も、当NPOの活動報告や予定等を積極的に公開していきますので、
ぜひ定期的にアクセスして内容をご確認ください。

皆様のお役に立つ情報公開を目指していきますので、
これからも何卒よろしくお願い申し上げます。


守山 治
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メールによるお問い合わせ先: nposfss@gmail.com
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